N高について知りたい方がいるのではないかと思いブログで書くことにしました。2年前の私がそうだったので。

私の娘は現在N高の2年生です。N高には「オンラインコース」「通学コース」「オンライン通学コース」の3種類があり、娘は「通学コース」で、週に3回家から一番近いキャンパスに通っています。
「通学コース」は、週5、週3(月、水、金)、週1(木)があり、3か月ごとに変更することも可能です。

結論、うちの娘には合っています。いい選択だったと思います。娘がN高をなぜ選んで入学したのか、親目線で語ります。明日は本人にインタビューします。

娘はコロナで休校になったのが小学校6年生の3学期。急に学校がなくなり、次に行くのは卒業式。全員マスクの卒業式を終え、公立の中学へ入学しましたが、入学式もなく、なんとなく始まった規制だらけの中学生活。成績は中の上くらいを常にキープしていました。

まだコロナの余韻が残っている中2の夏頃、テレビでN高の投資部の活動を見ました。村上ファンドの村上さんから10万円渡されて、それを実際に運用するそうです。なんとなくN高というネットの高校があるということは知っていましたが、部活動のぶっ飛びっぷりに衝撃を受けました。
成績はいいものの、勉強が好きか嫌いかと聞かれたら「嫌い」と答えそうな娘に、高校にもいろいろな選択肢があることを教えたくて、録画しておいたN高の投資部の番組を見せました。
すると、「ここに行きたい」と一言。
行きたいならきちんと調べようとなり、パンフレットを取り寄せたりネットで調べました。キャンパスに見学に行ったり、N高の方と面談もしました。
娘はますます魅力的だと思ったのか、N高に行く、と決めました。

正直私はN高をすすめておきながら、普通に受験して公立高校のJKになればいいのに、と思ってしまっていました。ネットでN高の当事者の声を聞きたいと調べても、不登校だった子の話がほとんどで、普通の子がN高へ行ってどのような高校生活を送っているのかが未知でした。でも私もパンフレットを読んでいくうちに魅力を感じて、もし私が娘の立場だったらN高を選びたくなるかも、と思ったのです。
また、私は塾の先生と親に偏差値とアクセスで勝手に進路を決られてしまったので、子どもには自分で高校を選んで行ってもらいたいと思っていました。

N高や通信制の高校というと不登校の子が選ぶイメージかもしれませんが、娘は違います。
不登校の真逆で中学生活は皆勤。卒業の時には「模範生徒」として表彰されていました。
ゲームやアニメが好きでしょうがない、という感じでもなく、普通の公立中のおとなしめの女の子。
でも小学校のころから「嫌われる勇気」を愛読し、中学に入ってから鴻上尚史さんの「空気を読んでも従わない」などを読み、同調圧力に流されたくない、と思ったのかもしれません。
もしかしたら詰め込み暗記ゲーの受験にNoをつきつけるためかもしれません。
もしかしたら受験勉強やりたくなかったのかもしれません。

どんな理由であれ、意志は固かったです。父と兄の勧めで一瞬入った進学塾も2か月くらいでやめました。
中学の進路調査でも細かい質問は無視して「N高」とだけ書いて提出していました。

まず、夫が反対しました。
夫は都立高校出身で、息子も夫と同じ高校に進学したので、娘も同じ高校でなくても、都立高校に行ってほしいと思っていたのかもしれません。
娘は夫に対して反抗期でした(今も)。なのでそんなに深く話し合うことはしませんでしたが、N高に行きたいという意思は固いということを伝えました。
夫は結婚してからほぼ毎日終電で帰宅する生活で(今も)、平日の娘を知りません。私は今まで見てきた娘のことを夫に伝え、納得してもらいました。
ただ、条件がありました。それは通学すること。
N高での通学はオプション扱いになるのでお金がかかりますが、それでも通学してリアルでのコミュニケーションを大切にしてほしいとのことでした。

中学の先生は反対こそしないものの、驚いていました。
中2の時の担任は、この年度で定年退職された女性(家庭科)の先生でした。進路調査を見て、明らかに戸惑っていました。面談で「N高ですか・・・」と先生が仰ったあと、しばらく沈黙でした。

中3になり、担任は30歳くらいの男性(理科)になりました。若いからかすぐ理解してもらうことができました。「〇〇さん(娘)の学力ならだいたいこの辺の高校だろうな、と勝手に考えてしまっていました、〇〇さんが決めた進路にすすめるよう応援します」と面談で言われました。なんていい先生。理解してもらえたことが救いでした。

N高は通学コースの場合受験があります。でも、内容は簡単なもの。あと面接もあったような。どんな受験だったか明日娘にインタビューします。

ちなみに、N高での面談で「通学が自分の意志ではない子は落とします」と言っていました。ということは、意志があれば受かるということだよね、と解釈しました。

11月の最初の日曜日に受験してから合格発表まで10日間くらい日程があり、発表の日は学校がある日でした。
中学の先生に「合格発表が気になるから発表の日だけスマホを持参したい」とお願いしたのですが、却下されました。その代わり、休み時間に学校の公衆電話から電話をかけていいですよ、と許可をもらいました。(公立校の時代遅れ感がでまくり)
普段は冷静な娘なのですが、合格発表の日はうちにかける電話番号を間違えたそうです。ドキドキしていたのだな、と感じました。
そうして、中学のクラスの誰よりも早く進路が決まったのでした。

N高通学コースは何回か受験のチャンスがあります。人気のあるキャンパスは最初の受験で定員になってしまうこともあるようなので、通学コースを選ぶ方は早く合格をすれば希望のキャンパスに通うことができます。

明日は娘にN高を選んだ理由と今どう感じているかをインタビューします!